自然の恵みである「米」と「水」、
そしてお酒を造る蔵人たちの「まごころ」と「伝統の技」が
一体となったとき、はじめておいしいお酒が生まれます。
【福羅酒造の酒造りのこだわり】
福羅酒造は、地元で栽培された「米」と自然豊かな土地ならではの「水」
にこだわった出雲流の酒造りを行っています。
平成19酒造年度より自家醸造へ切り替え、生酛(きもと)・山廃(やまはい)造りへ取組みはじめました。
平成20酒造年度は生酛(きもと)・山廃(やまはい)でアル添酒から純米まで製造し、平成21年度より生酛(きもと)を軸にした造りへ移行しています。
仕込み本数も非常に少なくあれこれできないのが現状ですが、だからこそ酛立て(もとたて)1本、仕込み1本に集中し、意味あるものにすべく取り組んでいます。
素材の良さを引き出した料理と寄り添うお酒の提供を意識し、燗酒にして耐え得る酒造り(貯蔵管理含む)を念頭に置いています。
日本酒の製造方法の一つである生酛(きもと)造りは、まさに先人の知恵の結晶ともいうべき日本の優れた伝統製法であるに違いありません。
しかし、旧き良き時代の(過去の)優れた製法だった、と決して言うに終わるものではないと私は思っています。
素材の良さを引き出した料理とお酒の相性を考えるに、その生酛(きもと)のお酒の持つポテンシャルの高さは未だに未知数であり、現代そして未来へ受け入れられる「何か」を秘めていると感じています。
味覚だけの話でなく、生酛(きもと)造りを始める際にお世話になった(お話を伺った)杜氏のお言葉「生酛の酒は、競争する酒ではなく、共存する酒・・・」
ということも魅力の一つとして感じています。
出雲杜氏が良いお酒を一言でいうときよく使う言葉があります。
「甘、辛、シャン」(一般的には甘辛ピン もう使われないかもしれませんが・・・)
シャンとした酒・・・飲み終わった後の全体的な感じとしての印象
単に辛口というだけでなく全体的にハリがある
筋が通っている、芯がある
そして次に杯がすすむ といった感じでしょうか・・・
サバケよく、食欲そそる、「甘、辛、シャン」な酒、そんな酒を山陰東郷は目指しています。
●原料米
現在、特定名称酒には、隣町の三朝町産の若き篤農家と契約栽培で作っている山田錦、強力(ごうりき)、県内で栽培している酒造好適米の玉栄(たまさかえ)を主に使用しています。水のきれいな、ここ山陰ならではの米は、酒造りにひときわ輝きをもたらしてくれます。
●仕込み水
湯梨浜町では、二十世紀梨の栽培もさかんに行われ、その味も全国に誇れるものです。それは、恵まれた大地と自然の水がもたらした産物です。地元の水を活かし、弊社では同町内、宇野の「地蔵ダキ」の湧水や、分析の結果、醸造における水質適正が県内の名水に匹敵するか、それ以上の町内方地地区が管理している生活湧水を使用し、品質本位の酒造りに取り組んでいます。
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山陰・東郷池 百景
鳥取県湯梨浜町にある東郷池の風景写真を随時公開しています。
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福羅のお酒・山陰東郷
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